プロフィール

シャイ・マエストロ(SHAI MAESTRO)

1987年2月5日イスラエル生まれ。5歳からクラッシック・ピアノを始め、8歳の時にオスカー・ピーターソンの「ガーシュウィン・ソングブック(Gershwin Songbook)」を聴いて初めてジャズの世界に触れる。その後、数々のアーティストを輩出している「テルマ・ヤリン芸術高等学校」(イスラエル、ギバタイム町)に入学し、本格的に音楽を学ぶ。在学中は通常の科目に加えて、ジャズ課程とクラシック音楽課程の両方を専攻し、首席で卒業。

2年生と3年次には、バークリー音楽大学5週間サマーコースの奨学金を受けて、授業料全額免除で参加。また、米国ツアー中に受けたバークリー音楽大学4年課程のオーディションの結果、授業料全額免除が認められている。

イスラエルで音楽学校の最高峰に位置づけられるエルサレム音楽アカデミーでは、ベンジャミン・オーレン教授の下でクラシック音楽とRTC(Real Time Composition)の指導を受けた他、オフェル・ブレイヤー氏の下でジャズ・ピアノとRTCを2年間学ぶ。2004年から2010年にはアメリカ・イスラエル文化基金(ジャズ・ピアノ部門)の奨学金を得た他、2002年と2003年には、ナショナル・ジャズ・アンサンブル・コンテストで、二年連続「Jazz Signs」を受賞している。また、サンジェイ・クマール・シャルマ(Sanjay Kumar Sharma)に従事してインド音楽とタブラを学んだ経歴もある。

現在は拠点とするNYで業界やメディアから絶大な評価を受けながら、ジャズ・クラブや音楽ホールで著名ジャズ・アーティストとの共演を行う他、クラシック音楽のリサイタルも開くなど積極的な音楽活動を展開している。ジミ・グリーン(Jimmy Green)、ホルヘ・ロッシ(Jorge Rossy)、ミロン・ワルデン(Myron Walden )、ドニー・マッカスリン(Donny McCaslin)、マット・ペンマン(Matt Penman)、スコット・コリー(Scott Colley)、 クラレンス・ペン(Clarence Penn)、アリ・ホーニグ(Ari Hoenig)、ギラッド・ヘクセルマン(Gilad Hekselman)、 ネイト・スミス(Nate Smith)、ハリッシュ・ラーバン(Harish Raghavan)、マーク・ジュリアナ(Mark Guiliana)、アンソニー・ハート(Anthony Hart)、ディエゴ・ウルコラ(Diego Urcola)といった共演アーティストの名前が今後さらに増えることは間違いない。

2006年には世界的に知られるベーシスト、アビシャイ・コーエン(Avishai Cohen)のワールド・ツアーに参加するようになり、ブルーノート(NY)、ロニー・スコッツ(ロンドン)、オリンピア、サル・プレイエル、バタクラン劇場(以上、パリ)、ウィーン・ジャズ・フェスティバル、マルシアック・ジャズ・フェスティバル、コーク・ジャズ・フェスティバル、(サンフランシスコ)、Yoshi's(サンフランシスコ)、ウィーン・コンチェルト・ハウスなど多くのステージを踏む。また、フランスの音楽チャンネル「Mezzo」による複数の公開ライブ映像は、広くヨーロッパ各地で放映され、音楽ファンの注目を浴びることとなった。

アビシャイ・コーエンから絶対の信頼を受けたシャイ・マエストロは、ツアーのみならずアルバム4作品の録音にも参加。2008年にアビシャイ・コーエン・トリオの初アルバムとして発表された「Gently Disturbed」は世界的に高い評価を受け、複数の国でベストセラーにランクイン。日本で「覚醒」というアルバム名で輸入販売されたこの作品は、ひときわ美しいピアノの音色と共にシャイ・マエストロの名を初めて日本に紹介する第一歩となった。また、同年8月にイスラエルで発売された「Sensitive Hours」は、母国イスラエルでジャズの垣根を越えた広い音楽ファンの間で評判となり、世界各国のファンからもイスラエル以外での発売が期待される作品となっている。2009年と2011年にはそれぞれ「Aurora」と「Seven Seas」をEMIブルーノート・レコードから発表。「Seven Seas」はEMIミュージック・ジャパンより「七つの海」として日本版も発表されている。

2011年5月、5年間を共にしたアビシャイ・コーエンから「卒業」したシャイは、自身の音楽を追求する新たな道を歩み始める。シャイ・マエストロ・トリオが小さな産声を上げるのは「卒業」の数ヶ月前。ブルックリンにある小さなスタジオで、イスラエル出身のドラマー、ズィヴ・ラヴィッツとペルー出身のベーシスト、ホルヘ・ローダーと軽く音を交わした瞬間だった。「僕等3人のつながりがとても強いことを3人が共に直感し、そのまま自然とトリオを組むことになった。僕等にとってはすごく自然な流れだった。」とシャイはその時のことを振り返る。以来、3人はシャイ・マエストロ・トリオとして、世界中のジャズ・クラブや音楽ホール、またフェスティバルで演奏して多くのファンを魅了している。

2011年春、トリオのデビュー・アルバム「シャイ・マエストロ・トリオ」をフランスのレーベル「Laborie」からリリース。発売当初、フランスではiTuneのトップ5にランクインされるなど、上々のスタートを切っているが、シャイ本人は「バンドとしてはまだまだスタート地点。やりたいことも可能性も山ほどあるし、このトリオがこれからどんな成長を遂げていくのか、僕自身もとても楽しみにしている。」と語っている。



ホルヘ・ローダー(Jorge Roeder)

リマ市(ペルー)出身。14歳の時にチェロを始め、2年後リムスキー・コルサコフ記念サンクトペテルブルグ国立音楽院(ロシア)の招聘を受けてクラシック音楽を学ぶ。チェロをダブルベースに持ち替えると、2001年と2002年にはリマ・フィルハーモニー管弦楽団(Lima Philharmonic and Opera orchestras)のベーシストの副リーダー(Assistant Principal)を務める。

2002年に拠点をボストンに移すと、ニューイングランド音楽院(New England Conservatory of Music)の奨学金を得て,ジョン・ロックウッドやダニーロ・ペレスの下でジャズを学ぶ。そして、2007年国際ジャズ・ベース・コンペティションでは優勝を飾っている。

現在はニューヨークを拠点に様々なアーティストのツアーやレコーディングに積極的に参加し、ジュリアン・レイジ・グループ(The Julian Lage Group)、Avantrio またヴィクトル・プリエト(Victor Prieto)トリオといったプロジェクトの主要メンバーなど幅広く活躍している。また、南米音楽とジャズのテイストをアレンジしたオリジナル楽曲が素晴らしいソフィア・レイ・コウツォヴィティス(Sofia Rei Koutsovitis Group)の創始者兼芸術監督も努める。これまで共演したジャズ界の巨匠アーティスト、ロイ・ヘインズ(Roy Haynes)、アレックス・アクーニャ(Alex Acuna)、ジェフェリー・キーザー(Geoffrey Keezer)、スティーブ・レイシー(Steve Lacy)、マリア・シュナイダー(Maria Schneider)、ケニー・ワーナー(Kenny Werner)、そしてマット・ウィルソン(Matt Wilson)といった多くの名前は、ホルヘ・ローダーの才能に対する信頼が高いことを物語っている。



ズィヴ・ラヴィッツ(Ziv Ravitz)

ベエル・シェバ市(イスラエル)生まれ。音楽一家に育ち、幼少期からギターやピアノ、そしてドラムを演奏するなど、音楽に触れた生活を送る。9歳からドラムの演奏に集中するようになり、13歳にして地元ベエル・シェバや文化の拠点であるテル・アビブのクラブ等で、ジャズ、ロックまた前衛音楽のライブ・ステージに立ち、ドラマーとしてのキャリアをスタートさせる。2000年夏に渡米し2004年にバークリー音楽院ジャズ作曲課程を卒業するまでの間に音楽センスを磨くようになり、特にジャズ・コンポーザーとして開花する。以来、フリーのドラマーとしてだけではなく、オリジナル楽曲を携えた作曲家としても広く活動する。



近年は、リー・コニッツ(Lee Konitz )のメンバーとして、ヴィレッジ・バンガードでのライブ版を含む2枚のアルバム録音への参加が特に高い評価を受けている。

これまで共演したアーティストは、ハル・クルック(Hal Crook)、ジョエル・フラム(Joel Frahm)、ジョー・ロバノ(Joe Lovano)、トーマス・スタンコ(Tomasz Stanko)、ミック・グッドリック(Mick Goodrick)、エリ・ディジブリ(Eli Degibri)、ラルフ・アレッシ(Ralph Alessi)、ジョージ・ガーゾン(George Garzone)、ベン・モンデール(Ben Monder)、アビシャイ・コーエン(Avishai Cohen)、オメル・アビタル(Omer Avital)、アーロン・ゴールドバーグ(Aaron Goldberg)、アーロン・パークス(Aaron Parks)、ヤロン・ヘルマン(Yaron Herman)、エスペランザ・スポルディング(Esperanza Spaulding)と一流アーティストの名前が続く。中でも、オメル・アビタル、TAQ、ミンサラー(Minsarah)、リー・コニッツとはワールド・ツアーの専属アーティストとして世界中のステージに同行。またENJAレーベルのレコーディング・アーティストとしての契約も交わすなど活動の場が広がり、今ではニューヨークを拠点とする、売れっ子ドラマーの一人として注目されている。